こんな方にオススメです
  • カタログは作っているが、来場者の興味を引くための資料がない
  • 製品の価値をうまく伝えられず、ブース来場後の商談につながらない
  • 配布した資料が他社に埋もれてしまい、なかなか記憶に残らない
  • 製品の価値をうまく伝えられず、ブース来場後の商談につながらない

医療学会の展示会では、多くの企業が製品カタログを配布していますが、それだけでは来場者の記憶に残りにくいのが現状です。カタログは製品情報を網羅的に伝えるには適していますが、情報量が多く、読み手にとって「今、自分に必要な情報」を見つけるのが困難です。また、多くの企業から受け取ったカタログの山に埋もれてしまうリスクも高いです。

効果的なチラシは、カタログとは異なる役割を果たします。チラシはカタログや動画などの詳細情報への「橋渡し」となり、来場者の興味を引き、「これは自分にとって価値がある」と感じてもらうためのファーストタッチポイントとなります。

多くの企業の資料に埋もれないチラシを作成するためのポイントをご紹介します。

医療チラシ設計の基本原則

1. 顧客ベネフィットを明確に訴求

チラシで最も重要なのは、医療従事者にとっての具体的なベネフィットを明確に示すことです。「何ができるか」ではなく「それによって医療従事者や患者さんにどのようなメリットがあるか」を具体的に伝えましょう。例えば、「時間短縮」「精度向上」「患者満足度アップ」など、実務に直結する価値を前面に出すことが重要です。

医療従事者は多忙であり、新しい製品やサービスを導入する際には、それが自分の業務にどのような価値をもたらすかを迅速に理解したいと考えています。そのため、製品の機能や仕様よりも、それによってもたらされる具体的なメリットを強調することが効果的です。

例えば、「高精度な測定機能」という機能説明よりも、「測定時間を従来の半分に短縮し、患者の待ち時間を大幅に削減」というベネフィット訴求の方が、医療従事者の関心を引きやすくなります。

2. 問題解決型の内容構成

医療現場の課題を明確にし、その解決策を提示する構成が効果的です。「〇〇という課題に対して、当社の製品は△△という解決策を提供します」という形で、具体的な課題解決のストーリーを展開しましょう。これにより、読者は自分の状況と照らし合わせやすくなります1

医療現場には様々な課題が存在します。例えば、人手不足、時間的制約、ミスのリスク、患者ケアの質向上などです。チラシでは、まずこれらの課題を明確に示し、次にその課題を解決するための具体的な方法を提示することで、読者の共感を得ることができます。

問題解決型の構成は、読者に「この製品は私の抱えている問題を解決してくれるかもしれない」と思わせる効果があります。これにより、単なる製品紹介よりも読者の関心を引きやすくなります。

3. エビデンスの効果的な提示

医療分野では特に、主張の裏付けとなるエビデンスが重要です。臨床データ、研究結果、導入事例などを簡潔に示すことで、信頼性を高めることができます。ただし、情報過多にならないよう、最も説得力のあるデータに絞って提示しましょう1

もし学会発表などの協力を得ることが難しければ、院内発表などハードルを下げて協力を得ることもできるかもしれません。経験上、師長などの現場責任者であれば発表のネタがあると喜んで協力してくださるケースが多かったです。「弊社で資料の大枠は作成するので、なるべくお手を煩わせない形で発表資料が完成しますよ」など、ご協力いただくための配慮があると良いでしょう。

エビデンスを提示する際は、数値やグラフを用いて視覚的に分かりやすく伝えることが重要です。例えば、「導入前と比較して30%の時間短縮を実現」といった具体的な数値や、「全国100施設以上で導入済み」といった実績を示すことで、製品の信頼性を高めることができます。

4. 差別化ポイントの強調

競合他社との明確な差別化ポイントを視覚的に強調しましょう。比較表やグラフを用いて、貴社製品の優位性を一目で理解できるようにすることが効果的です。

医療機器や製品は多くの場合、類似した機能を持つ競合製品が存在します。そのため、自社製品が競合と比較してどのような点で優れているのかを明確に示すことが重要です。差別化ポイントとしては、精度、使いやすさ、コスト効率、サポート体制、導入実績などが考えられます。

比較表を用いる場合は、公平性を保ちながらも自社製品の強みが際立つように工夫しましょう。また、単純な機能比較だけでなく、実際の使用シーンにおける優位性を示すことも効果的です。

5. 実用的な「お役立ち情報」の提供

製品情報だけでなく、医療従事者の日常業務に役立つ情報を盛り込むことで、チラシの保存価値を高めることができます。例えば、関連する医療ガイドラインの要約、チェックリスト、参考文献リストなどを含めることで、単なる広告ではなく「役立つ資料」として認識されやすくなります1

お役立ち情報は、製品の使用有無にかかわらず価値のある情報であることが重要です。例えば、特定の疾患の最新治療ガイドラインの要点、医療安全に関するチェックリスト、患者説明用の図表などが考えられます。これらの情報は、医療従事者が日常業務で参照できる実用的なものであれば、チラシが捨てられずに保管される可能性が高まります。

また、QRコードを活用して、より詳細な情報やダウンロード可能な資料へのアクセスを提供することも効果的です。これにより、限られたチラシのスペースでも多くの価値ある情報を提供することができます。

6. 明確なCTAと次のステップ

チラシを見た後、読者に何をしてほしいのかを明確に示しましょう。ブース訪問、デモ体験、資料請求など、具体的なアクションを促す言葉と、それを実行するための方法(QRコード、ブース番号など)を目立つように配置します3

効果的なCTA(Call To Action)は、読者に次のステップを明確に示し、行動を促すものです。「詳しくはブースNo.〇〇にお越しください」「QRコードから詳細資料をダウンロード」「デモ体験予約受付中」など、具体的で行動指向のメッセージを使用しましょう。

CTAは視覚的に目立つようにデザインし、チラシの中で優先度の高い位置に配置することが重要です。
また、行動のハードルを下げるために、「予約不要」「所要時間5分」「無料デモ体験」などの情報を添えると効果的です。

効果的なチラシデザインの要素

1. 明確で焦点を絞ったメッセージ

医療チラシの最も重要な要素はメッセージの明確さです。チラシの目的(新製品の紹介、セミナーの案内など)を最初に定め、簡潔に伝えることが重要です。見出し、箇条書き、短い段落を使って情報を整理し、必要な情報だけを提供しましょう1

情報過多になると読者の関心が分散し、重要なメッセージが伝わりにくくなります。そのため、伝えたい核心的なメッセージを1〜2つに絞り、それを中心にチラシをデザインすることが効果的です。

見出しは特に重要で、読者の注目を集める役割を果たします。簡潔で具体的、かつ読者のベネフィットを示す見出しを心がけましょう。

2. 専門性と信頼性を伝えるデザイン

医療分野では特に専門性と信頼性が重視されます。ミニマリストスタイルを選び、過度に装飾的でないレイアウトを心がけましょう。高品質で関連性のある画像を使用し、認知された医療機関のロゴや連絡先情報を含めることで信頼性を高めることができます1

医療関連のチラシは、派手すぎるデザインよりも、清潔感と専門性を感じさせるデザインが適しています。白を基調とした余白の多いレイアウトや、整理された情報構造が、専門性と信頼性を伝えるのに効果的です。

また、実際の医療現場や製品の使用シーンを示す高品質な写真を使用することで、リアリティと信頼性を高めることができます。

3. 読みやすいタイポグラフィ

フォントの選択は非常に重要です。装飾的なフォントは避け、角ゴシックや 游ゴシック などのシンプルなフォントを選びましょう。見出しは本文より大きくするなど、適切なフォントサイズを使い分けることで、読みやすさと整理された印象を与えることができます。

医療従事者は多忙であり、短時間で情報を把握する必要があります。そのため、読みやすさを最優先に考えたフォント選択が重要です。本文のフォントサイズは小さすぎないように注意し、高齢の医療従事者でも読みやすいサイズを選びましょう。

見出し、小見出し、本文など、情報の階層に応じてフォントサイズやウェイトを変えることで、情報の構造を視覚的に示すことができます。

4. 適切な色使いと画像選択

色は慎重に選びましょう。医療関連のチラシには、落ち着いた青や緑などの色調が適しています。色はセクションの区分や重要な要素の強調にも役立ちます。画像は鮮明で関連性のあるものを選び、医師や看護師のイラスト、医療機器の写真など、内容を視覚的に補完するものを使用しましょう。

色の選択は、ブランドカラーとの整合性も考慮しつつ、医療分野に適した色調を選ぶことが重要です。一般的に、青や緑は信頼性や安全性を連想させる色として医療分野でよく使用されます。

コントラストを効果的に活用することで、重要な情報を目立たせることができます。例えば、背景色と文字色のコントラストを高めることで、読みやすさを向上させることができます。

5. 効果的なレイアウトと余白の活用

チラシのレイアウトは、情報の優先順位を明確にし、読者の視線の流れを自然に誘導するように設計しましょう。重要な情報は目立つ位置に配置し、関連する情報はグループ化することで、情報の理解を促進します。

余白(ホワイトスペース)を効果的に活用することも重要です。情報を詰め込みすぎず、適切な余白を設けることで、視覚的な息抜きを提供し、重要な情報を際立たせることができます。清潔感のあるデザインは、医療分野において特に重要です。

Z型やF型の視線の流れを考慮したレイアウトを採用することで、読者が自然に情報を追いかけられるようにしましょう。特に重要な情報は、チラシの上部や右下など、視線が自然に集まる位置に配置することが効果的です。

6. アクセシビリティへの配慮

高コントラストのテキストと背景を使用することで、視覚障害のある方にも読みやすいチラシになります。必要に応じて複数の言語で情報を提供したり、文字サイズを大きくしたりすることで、より多くの方にアクセスしやすいチラシを作成できます1

医療分野では、様々な年齢層や背景を持つ人々が情報にアクセスする可能性があります。そのため、アクセシビリティを考慮したデザインは特に重要です。

フォントサイズは大きく、行間も適切に設定することで、読みやすさを向上させることができます。また、色だけでなく形や位置などでも情報を区別できるようにすることが望ましいです。
図形に関しては、四角・丸・矢印程度に抑えシンプルな方が失敗は少ないかと思います。

まとめ

医療学会展示会で効果的なチラシを作成するためには、単なる製品情報の羅列ではなく、顧客ベネフィットを明確に訴求し、問題解決型の内容構成を心がけることが重要です。また、エビデンスの効果的な提示、差別化ポイントの強調、実用的な「お役立ち情報」の提供、明確なCTAの設定など、読者にとって価値ある情報を提供することが、多くの企業の資料に埋もれないチラシ作成の鍵となります。

デザイン面では、明確で焦点を絞ったメッセージ、専門性と信頼性を伝えるデザイン、読みやすいタイポグラフィ、適切な色使いと画像選択、効果的なレイアウトと余白の活用、アクセシビリティへの配慮など、医療分野に適した要素を取り入れることで、読者の関心を引き、記憶に残るチラシを作成することができます。

これらのポイントを押さえたチラシは、カタログや動画などの詳細情報への「橋渡し」として機能し、来場者の興味を引き、「これは自分にとって価値がある」と感じてもらうためのファーストタッチポイントとなります。効果的なチラシ設計により、医療学会展示会での成功につなげましょう。

医療学会展示会での効果的なチラシ設計についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひTKGraphicまでお気軽にお問い合わせください。
既存資料から構成・文章・デザインをブラッシュアップさせていただくキャンペーンも実施中です。
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